初めて練習に来る方へ
〜予め憶えておいていただきたいこと〜
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型の説明をする際、以下の8つの専門用語を使うかも知れませんので、何を意味するかだけを憶えておいて下さい。
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型で使用する握り方
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【正拳】
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どこの流派でも使用する、ごく普通の正拳突きの握り方です。親指を外に出して拳を握ります。
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【空心拳】
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脈を計る時や注射を打つ時によくお医者さんから指示される、いわゆる親指を中に入れたグーです。
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【集約拳】
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正拳と空心拳の中間の握り方で、人差指と中指は親指を外に出し、薬指と小指は親指を中に入れて握ります。人間の指は手足ともに薬指が最も怪我をし易いのですが、集約拳は突き指などの怪我から最も指を保護する握り方です。
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【平拳】
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第2関節を拳として使用できるように強く立てた、猫の手のような握り方です。
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型で使用する立ち方
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【正面立ち】
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足を肩幅程度に開き、つま先は真っ直ぐ前に向け、両足を平行にして立った立ち方です。両膝をやや内側へ搾り気味にしますが、両膝間に紙風船を挟んでいるような微妙な感覚を保ちます。膝は完全には伸ばさず、若干ゆるめますが、つま先より前には出ません。主に腰を捻る動作に用います。
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【閉足立ち】
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正面立ちの状態から足をぴったりと閉じた立ち方です。この状態で両膝がくっつかない人は、脚に歪みがあります。
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【三心立ち】
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足を肩幅の2倍程度に開き、つま先を90°に開いた立ち方です。後ろ足の踵は、前足の中心線の延長より内側に置いてはいけません。主に重心の移動や、右足が出る時に右手、左足が出る時に左手を出すような動作の際に用います。型の中では、息を吐くと同時に正面立ちから三心立ちに足を開く動作が非常に多いです。
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【平立ち】
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三心立ちの変形した立ち方で、両足の幅は肩幅の2倍程度、つま先は90°に開きますが、両膝を直角に曲げ、重心は両足の中心に置きます。
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気功体術の初歩的戦闘理論
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構えの説明
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気功体術の構え方は、三心立ちが基本です。
別の箇所では、左を前にした構えは遠距離対峙用、右を前にした構えは近距離対峙用と説明しましたが、利き腕を前にして構えるか後ろにしてえるかには他にも意味があります。
右前の構えは攻撃重視用で、左前の構えは防御重視用です。
格闘技経験者の中には、人間の反射神経ではよけるのが不可能な、ノビのあるパンチを出す人が珍しくありません。ですので、まず初めはラッキーパンチを貰わぬよう左前で構え、必ず流水(横と後ろと下によける動きを併せた動き)を使って斜め後ろへよけます。1発目で相手の様子を見て実力を測った後、2発目からいよいよ本腰を入れ、相手のパンチを斜め前の動きで捌きながら、右前の構えになります。
このような、相手に正面を向けず、標的となる面積を減らすため側面を向ける立ち方では、必ず体の左右どちらかが前に出ます。便宜上、前に出た側の手を差手(さして)または順手(じゅんて)、前に出た側の足を差足(さしあし)または順足(じゅんあし)と呼びます。また、差手(順手)による突きを順突き(じゅんづき)、差足(順足)による蹴りを順蹴り(じゅんげり)と呼びます。その反対に、後ろ側にある手を奥手(おくて)または逆手(ぎゃくて)、後ろ側にある足を奥足(おくあし)または逆足(ぎゃくあし)と呼びます。奥手(逆手)による突きを逆突き(ぎゃくづき)、奥足(逆足)による蹴りを逆蹴り(ぎゃくげり)と呼称します。
相手と自分が同じ右前構えをしている場合、あるいは同じ左前構えをしている場合、この相対関係を「本対峙」と言います。逆に、こちらが右前で構えている時に相手が左前で構えている場合、もしくはその反対の場合など、相手と自分が違う構えをしていることを「逆対峙」と言います。逆対峙の場合、一方が攻撃構えをし、もう一方が防御構えをしていますので、攻撃構えの人は相手の足を踏んで逃れられなくしつつ、連打を浴びせることを心掛け、防御構えの人は足を踏まれないように注意して闘わねばならない原則があります。
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歩法の種類
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気功体術の歩法には16種類あります。前捌き、斜め前捌き、横捌き、斜め後ろ捌き、後ろ捌き、逆斜め前捌き、逆横捌き、逆斜め後ろ捌きの8方向への動きを、左右合わせて16歩法(16の体捌き、16の足捌き、16の足運び)などと言います(これ以外にも、太った相手と闘う時、または熊や野獣と闘う時などに有効な「四方跳び」という技法もあります)。
気功体術の独特の足使いは何のためにあるのか、習い始めた方は疑問に思われることでしょう。つま先を平行にして立ったかと思えば直角に開いて立ったり、何のためにこのようなことをするのか、疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。それは、以下のような理由によります。
他の武道や格闘技では、必ず1対1で正面から向かい合った状態で闘うことを想定して組み立てられているようです。恐らく、どんな武道であっても例外はないでしょう。多人数を相手にする時は、一々相手ごとに向き直って闘う形を取るようです。各武道の足捌きを見ると、その考え方が如実に現れています。
まず、気功体術では、実戦とは必ずしも1対1で正面から相対するものではない、という前提から始まっています。一見、どこの武道でもそんなことは当たり前にやってるよと仰るかも知れません。ですが、本当にこの前提に立った技術体系が組み上げられている武道は、日本の古武術、中国の武術、西洋の格闘技など幅広く見渡しても、気功体術以外では見当たりません。
気功体術ではまず、闘う状態を立った状態、座った状態、寝た状態の3種類に分類し、立ち技に限ることなく、それぞれの状態をまんべんなく練習します。さらに16の歩法を覚え、型の足捌きを手本にして理解することで、気功体術は正面だけでなく、横や後ろからの攻撃も想定した武道である、との理解に至ると思います。そのためにこのような足使いがあるのであり、攻撃の角度が容易に変化する足捌きは、他の武道では見られない特徴です。例えて言うなら、水中での魚の動きに似ています。気功体術が360°どの方角からの攻撃も想定しており、立ったり寝たりで上下からの攻撃も想定した武道であることがご理解いただけるかと思います。自分は1人でも相手は多人数であり、それどころか武器を持っているんだという前提に立っており、まさにその前提があってこそこのような足捌きが生まれるのです。
気功体術では、たとえ相手が立っていて自分が立っていなくても、決して不利とは考えません。自分の方が低い位置にいても、決して不利にはなりません。常に他の状態へスムーズに移行できるよう訓練していますし、どんな状態でも闘えるよう充分練習しています。何より、技術体系自体がそのようにできています。まして360°からの攻撃を前提にしていますので、腰掛けた状態、転がった状態も含め、ありとあらゆるどのような状況、例えば空中で闘ったり水中で闘ったりなど、どんなケースも想定しており、武道そのものより、根本となる人間の運動能力自体を鍛える側面さえ垣間見せるのです。他のスポーツに転用しやすい一面があるのも、また型の練習をすると意外にバランス感覚が要求されることも、このような特徴を如実に現しています。特に受身は、武術として使うのみならず、あらゆる事故や災難からも身を守るでしょう。
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各種受け
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気功体術では、相手の攻撃に対する自分の体の入り方を、大きく4種類に分類しています。大外受け、小外受け、大内受け、小内受け、という独自の概念です。手首取りの練習でも、このような分類(大外取り、小外取り、大内取り、小内取り)に立って練習しています。具体的な説明は以下の通りです。
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【大外受け】
(+斜め前捌き)
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相手の攻撃の外側に立ち、こちらの外側で受ける。攻撃を直接受けずに相手の背後へ回れる、最も理想とされる受け。但し、難易度が高い。
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【小外受け】
(+斜め後ろ捌き)
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相手の攻撃の内側に立ち、こちらの外側で受ける。最初の第1発目を受けるための、最も防御性を重視した安全な受け。
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【大内受け】
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相手の攻撃の外側に立ち、こちらの内側で受ける。蹴りを貰い易いため、一部の例外を除き、基本的に手技に対しては禁止している。中段の場合のみ認めるが、その際は顔へのガードを義務づける。
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【小内受け】
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相手の攻撃の内側に立ち、こちらの内側で受ける。手技には一切使わないが、足技に対して使われることは多い。
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