気功体術って何でしょう?
 体術という言葉が最も多く使われるのは、意外にもゲームやファンタジー小説の世界です。本家本元の武術の世界ではほぼ消滅状態に等しく、「体術って何?」という質問さえ出るほどです。言葉の意味も分からず、闇雲に従来の武道や気功法に「体術」の名を冠する人も多いようです。今では名前だけが一人歩きし、剣や魔法が支配する異世界ファンタジーのネタとなってしまってるのが現状です。中にはそのものズバリ「気功体術」という名称さえ使われるケースもあるほどです。しかし、こうした言葉が使われるには、やはりその言葉の裏に何らかのイメージがあるからに他なりません。
 では、ファンタジーの世界で使われる体術という言葉から、皆さんどんなイメージを連想するでしょうか?・・・戦士の身につける技術、武器や道具をより良く使うための技術、もしくは武器を必要とせず、敵の武器で敵を倒す技術など、主に素手で行なう武術を連想するでしょう。そのイメージでほぼ当たりです。「架空の世界の武術ではないの?」と思われるかも知れませんが、現実に存在します。それどころかまるで空気のように、人類が存在する以上、永遠の過去から永遠の未来へいつもどこかに存在し続けるのです。
 体術とは、アレンジされて流派名が付けられる前の武術であり、ありとあらゆる運動を効率的に行なう動きの総称、スポーツで言われるコツの集約です。そして気功とは、体術の身体意識を形成する気の流れを、意図的に作る呼吸法です。従って気功とは、体術が高められると必然的に発生するメソッドなのです。
 「気功体術」とは、あらゆる武道やボディ・ワークが生まれる前の原点であり、それらがより洗練され細分化される前の原初の形と言えるでしょう。大昔、人は誰もが狩りをする戦士であり、それゆえ人それぞれの気功体術を身につけ、その身体文化は名前もつけられることなく親から子へ受け継がれて行ったのです。

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